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ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

ごめん、ひと間違い! 配偶者は現場を見ていたのだった

牛を食いたい!

 ある日、スーパーの食品売り場に配偶者と一緒に行った時の出来事だった。一階の食品売り場を回っていると、目にしたのは牛肉でステーキがトレーに入っている。国産牛ではなく、オージービーフだったが、どの国でも牛は牛である。牛肉食いてえーなあ!と胃袋から頭に指令命令が届き、よし、買いたい!でも、配偶者の同意を得なければならぬ。ここは、ガキのように駄々をこねる、もし、買ってもらえないなら、地団駄を踏む行為も恐れない態度で挑もうか、それとも、米つきバッタのように下手に出て、低姿勢でお願いの態度を取るか、悩んだが、決めた!

ステーキ買って欲しいよ

 お願い男で行こうと思って、配偶者の腕を組んで、

 お願い、お願い ステーキ買って

 と耳元でささやいた。配偶者は えっ と驚き、ワタシを見る。あれー、違う人だった。人間違いをしてしまった。まずい、これは変な人と思われ、最悪、スーパーの店員に痴漢と思われて、差し出されることもありうる。間違いてしまった女性にひたすら低頭平身謝る。最初、女性は驚きの顔をして、徐々に穏和の顔になり、にこりと笑って許して貰った。その女性のご主人がそんな出来事があったことなど知らないかのように、やって来て夫婦二人で去っていったが、去っていく後ろ姿を眺めると、女性がご主人に何か話している。これはまずいと思い、慌てて去ろうと思ったら、本当の配偶者から 

 見てたわよ 何、私と間違えて、あんな婆さんなの

と怒りの目でガンを飛ばしている。これは、なんって運がないのかとスーパーの天井を見上げたが、天井には配偶者へのマニュアルは書いていなく、あれーと顔を手で覆って、夢であって欲しいと願ったが、これが現実だ。

 今度は配偶者に平身低頭、陳謝、陳謝の嵐でうそ泣きでもかまわない、謝るしかない。ようやく、配偶者に許して貰った。配偶者は

いったい、何をお願いしていたの

と問われて、黙っていると

いいから、言いなさいよ 怒らないから

としつこく言ったので、正直に事の顛末を言った。

ステーキを食べたいから、やったの!もう、いやだ!

と怒りが復活してしまったのだ。あんなに怒らなくても・・

もう、遅い! じっと黙って、ステーキの道へと思ったが・・

だめ、今日は焼き魚。グリルを使って、貴方が焼くのよ

 そうだよな、ここでステーキにしたら、癖になるからね。魚を焼きますよ とブツブツ独り言を言い、グリルに向かっていた。嗚呼!

では、また・・