ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

ウルサ型を忘年会で黙らせる方法

 12月に入ると、会社の金で酒を飲みたい輩が おい、今年の忘年会はどうなる なんて言い始めて、腕を組んで、そもそも忘年会とは 誰も聞きたくないウンチクを滔々と言う。(毎年同じことを繰り返しリバーステープのように言うのだから、聞く人は誰もいない。でも、話している本人はそういう自覚がないのだ)こういう人に限って、忘年会では協調性がなく、宴会の余興などできるか、オレは宴会芸人ではない と喚く。

 忘年会を無事に進行するには、こういうウルサ型を黙らせるかが肝心で、忘年会幹事の力量が試される。一度、迷幹事と言われた人の下で、お手伝いをすることになった。この幹事は社内事情などに事情通で、総務部の人であった。この人、大の宴会嫌いでなぜかワタシは好かれていたので、手伝いのご指名を受けた。

 今回の忘年会は絶対、余興は厳禁方針でいくことにまず最初に決めた(マル秘事項である)。店の選考となるが、これも極秘でやることになった。派手好きな社長の耳にわざととんでもない店を選んでいますよ って告げ口をして、幹事推薦の店をつぶす陰謀をめぐらす不逞の輩(社長の取り巻き連中たち)が出てくるのだから、油断したらすぐにやられる。

 前年度がこれによって忘年会はつぶされた。幹事が呼び出されて、社長がその日の気分でホテルの仮予約をして、後はよきにはかれだった。決まりかけていた店の担当者には土下座をして、勘弁してもらった。これだけでは済まされず、社長が勝手に決めたホテル宴会には、社長が ケチケチ路線でやれ、酒、つまみ、すべて持ち込みで とむちゃくちゃな命令だった。ホテル担当者はへそを曲げ、社長とホテルの間に入って大変苦労をした。結局、酒だけ持ち込みが許された。宴会終了後、社長、それでもご不満が爆発して、ホテルの支配人を一時間立たせて、説教をすると予期せぬ出来事に前年度の幹事は遭遇した。

 今回は絶対、土壇場になって忘年会の全容を発表する。大義名分は経費節減のため、泣き泣き忘年会の店を選んだと社長に訴える。さらに迷幹事は社長に懇願して、残った金は次回の忘年会に回して、景気が良くなったら派手にやりたいですと涙目むで言う(くさい芝居だった)すっかり社長は騙されて、わかったと納得してくれた。やったあ、もちろん、経理部長も大喜び!経理部は経費節減が大好きだから。

 忘年会の当日になる。店に集合となった。社長には店までハイヤーに乗って頂く。(どこが経費節減だかわからなくなってしまった)それ以外の連中は徒歩で来い である。まず店は狭く、わが社の忘年会は相席部屋である。これは宴会中に大暴れ防止である。人の目があると、酔っ払いはおとなしい。(わが社には内弁慶の社員ばかりだった)中には酒が入ると人に絡むという癖の持ち主はいるが、運よくこういう癖の社員は偶然いなかった。

 忘年会の料理は かに料理で、一品のみ。ゆでたカニを噛付くだけである。食い意地がたっぷりある社員に 食べ放題、制限時間あり と食べる前に宣言する。そうすると、カニを食べることのみに集中し、宴会余興などすっかり忘れてくれる。酒も飲むのを忘れて、ただカニを食べるのだ。

 タイムアップと宣言して、はい、お開き。社長さんはしまったと不機嫌な顔をしているので、取り巻き連中に社長を押し付ける。えっ、幹事は社長と同行しないのか って言われても、支払などいろいろとありまして とかいい加減なことを言って逃げた。もちろん、ケータイは電源オフですよ。

では、また・・