ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

臨海学校 遠泳大会 そして、その後・・

 夏休みの臨海学校はいよいよ佳境を迎え、この日は遠泳大会となった。泳ぎがイマイチなワタシは遠泳クラスではなく、中泳クラス(女子生徒がメイン。女子はこのクラスなのだ。泳ぎが上手くても、このクラス、男子はワタシを入れて、20人程、あとは遠泳クラス)に入れられる。泳ぐ距離が短いクラスである。

まずは、泳ぐ前に準備体操をする。日焼けの為、朝日が当たるとヒリヒリ痛い。だから、体調はあまりよくなかった。その頃、男子生徒は海パン姿で、全身ヒリヒリ、そんなことなどお構えなしで遠泳大会は強行される。

 体育のセンセイ、泳ぎの自信があるセンセイは生徒と一緒に泳ぎ、女教師、どう見ても体力がイマイチのセンセイは近くの漁師さんが漕ぐ小舟に乗って、泳ぐ我々を見ているのだ。クラスが2つだから、二手に分かれる。溺れたら、小舟に引き上げるのだろう。ワタシのクラスは小舟が大きいような気がする。

 遠泳大会は何もアクシデントはなく、無事に全員完泳。それが済んで、明日は帰ることになる。ここで今夜の余興として、肝試し大会をやることになった。宿舎の近くに墓地があり、そこを一人で歩くのだ。センセイが幽霊姿になって驚かす(シーツを被って、うらめしや とやるのだ)、また、こんにゃくを木からぶら下げて、顔に触れさせる。これが女子生徒には効果があった。キャーと悲鳴を叫び、ゴールへと駆けずり込む。

 男たるワタシはまったく怖くなかった。実際の話、馬鹿な男子生徒達は気がはやってしまい、すぐに行こうとして、なんと墓場の中で列を作ってしまったのだ。これでは怖くない。利口な女子生徒はちゃんと恐怖感を味わったのだ。

 宿舎に戻ると、女子生徒が何か集まって話していた。何かと尋ねると、男子生徒の一人が宿舎で一人になってシクシク泣いているらしく、誰か、男子たち、慰めなけれはならないのに、誰も行かないのと我々に文句を言おうとしていたらしい。その女子生徒達の抗議騒動に巻き込まれてしまい、ワタシは慰め隊に入れられて、シクシク男の部屋に行った。布団を被ってシクシクと泣いていたのを眺めたが、慰めなどはせず、呆れ返ってしまった。シクシク男子生徒はどうやら、こんにゃくが怖かったらしい。

 次の日。家路に向かった。朝、声がすっかり枯れてしまい、慌てる。家に帰ったら、トーチャンがこれはまずいと思って、医者連れて行けとカーチャンに言い、面倒臭いとこぼすカーチャンと一緒に内科の病院に診察を受けた。

 医者は変声期の出来事と言い放ち、大したことはないと何も薬はくれない。せめて、トローチくらいは処方してほしかった。

 一週間くらい経って、また甲高いボーイズの声に戻る。その間は塩水でうがいばかりをしていた。

 三年坊の先輩達がわざわざ、臨海学校が行われた海水浴場に同じ頃、出かけて、溺れた人を助けたらしいと、夏休みの登校日に聞いた。

では、また・・