ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

これからお祈りにいきます 津村記久子 著  を読んで

 この本は「サイガサマのウィッカーマン」と「バイアブランカの地層と少女」の2編の作品で成り立っている>

本題のようにテーマはお祈りであ。2つの小説はこれで成り立っている。

「サイガサマのウィッカーマン

「サイガサマのウィッカーマン」は「サイガサマ」というけったいな地元の神様が存在し、冬至の日には「サイガサマ」のお祭りがある。その日に向かって、主人公・高校生シゲルの青春が描かれている。青春小説のような清々しい華やかさはないが、現実ってこうだよなと感じる。リアルなシゲルの行動、思考が共感を呼ぶ。シゲルに絡んでいる人々は「サイガサマ」を神として奉っている。現世における望みを祈りで交換を狙い、望みん゛かなったなら、その代償は与えなければならない。

「サイガサマ」の神としての力、効用については読んでからのお楽しみである。ネタばらしにつながってしまうのでごめんなさい。

 小説の最後はそれぞれの祈りが救われて、その代償は・・

「バイアブランカの地層と少女」

 「バイアブランカの地層と少女」、ワタシは勘違いをして、題名が「バイアグラの地層と少女」だと思ってしまい、勝手な想像へと進んでしまった。バイアグラを服用して、呆れた少女との絡みの小説だと思いながら読もうとしたが、すぐにワタシの単なる馬鹿げた妄想だったことに気がつく。

 主人公の大学生・作朗は男子学生、少女ではありません。この時点でワタシの想像はここで破綻したので、勝手な読書の道は空中分解し、小説「バイアブランカの地層と少女」は正座して、もう一度、最初に戻って、読み始めた。

 作朗は願いを思い、祈り、そして、その結果、祈りが広がり、主人公の周りもパッピーになるのだ。パッピーエンドで小説は終わる。

 読了後、何故かノーカフェイン茶を飲みたくなってしまった。後味がすっきりした飲み物が飲んで、余韻に浸りたかったのだ。いい気分になって、ちょっと昂揚して、文庫を閉じた。

では、また・・