読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

卒業式 呼びかけ 今から練習だぜ

卒業式に出席の皆々様へ 卒業式 呼びかけ の練習!

 小学生の頃、卒業式に呼びかけをやると決まって、この頃から、授業を返上して体育館に集まって、練習する羽目になった。一人一人にセリフを決めて、まずは台本を読みながら、練習をする。通し稽古だよ。演劇より大変オーバーな感情でセリフを云わなければならなかった。アクションはないので、全部の感情をセリフに込められなければならない。小学生、いや、大人だって難しい。卒業式のセリフを見ると、こんなことはずかしくていえないよみたいなセリフばかりで地味なセリフはただ進行役に徹している時だけだった。ワタシが云うセリフは運良くただ進行役だったので、事務的な感情で務まるモノだった。

悲喜こもごも、稽古現場

 体育館に入るとパイプ椅子がきちんと整列している。決まった席順に座って、手にしている台本を見ながら、通しの練習をする。練習している小学生は五年坊、六年坊である。

 卒業式が始まります

 と五年坊が宣言する。

 ここから練習開始。呼びかけ担当の教師は険しい顔をして台本を見ている。通しの稽古が終わると、険しい教師は台本の修正を宣言し、小学生は筆記用具を取り出して、修正箇所を書き留める。修正箇所に該当した小坊は何とも云えない顔をする。今まで覚えてたセリフは全てパー!

 険しい教師は修正したセリフについていい訳を云うが、これって感覚の問題で理に適ったもんではない。小坊のワタシでもよーくわかった。すっかり演出家もどきになってしまった険しい教師は止まらない。台本を丸めて、声を張り上げて、よーい、スタートと何回も練習させる。セリフ回しにいちいちクレームをつけて、困った教師になっていく。あと、一ヶ月で仕上がるのかと不安になってしまう校長、教頭。一番、迷惑なのは小坊である。

当日(卒業式)

 連日の熱い練習で卒業式当日となった。緊張感が卒業式会場(体育館)に広がる。では、開始!卒業式、呼びかけは始まる。だが・・

 最初の流れは調子良かった。次は五年坊がメインとなるセリフになる。送る言葉が溢れているシーンである。どういうわけか緊張感がますます高まっていく。ここで・・。 セリフが突然ストップした。

 誰も云わない。静寂が始まる。演出家教師は慌てて、六年坊にセリフを云えと命じて、あっという間に最終シーンに進んでしまった。ワタシのセリフも飛ばされてしまった。呆然としている会場の中、呼びかけは終わってしまった。

 ああ、セリフをせっかく覚えたのに・・

 では、また・・