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ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

結果良ければ、すべて良いってこと。応接室の雑談から

G氏、来社!

 勤めていた時の話。一週間前に電話があって、空いている時間はないかと言われて、いいですよ、では一週間後でと言って会うことになった。来社時間の5分前に受付から内線電話が掛かって、応接室で待ってますよと言われて、胸ポケットにボールペンと大学ノートを片手に抱えて、応接室に向かった。その前に給湯器がある小部屋に冷蔵庫があり、冷蔵庫内には350mlペットボトルがぎっしり入っている。お茶、果汁、水などである。扉を開けて、水を取り出した。

 応接室のドアを開けて、G氏に立ち上がり、まずは挨拶をして、ワタシは水のペットボトルを応接室のテーブルに置く。最初は手慣らし運転として話を始めるが、なかなか話がG氏と絡まないので苦戦してしまった。G氏は話に一度火がついたら止まらず、おもしろおかしい話があふれ出て、でも、仕事にはまったく無関係で、ワタシの上司はあまりいい顔をしない。また、G氏はワタシの上司のことが気にくわないのだろう(ワタシの上司はろくでなし)、上司には愛想がないのだった。

 G氏はこのまま、帰っては困ってしまう。そんなワタシの心を推してか、G氏、気を取り直して、話始めた。

G氏の話が始まった。

 G氏のボス(かなりのお偉いさん)は馬をやっている。ワタシは馬券とすぐに閃いたが、かなりセレブだからギャンブルではないとすぐに頭の中で否定した。有名演歌歌手と同じように馬主では?G氏は顔を横に振る。では、乗馬 オリンピック競技で言うと馬術では? また、G氏は顔を横に振る。 まさか、ギャンブルだったの! G氏は頷く。G氏は一度、ボスを誘って競馬場に行ったことがある。これを契機になってボスは赤鉛筆、競馬新聞を握りしめて、競馬場通いに精を出していた。ボスの奥さんの父親がギャンブル好きで嫌な思い出があるらしく、ボスの奥さんは大のギャンブル嫌いだった。(後になって、風の噂で知る)G氏によって、ボスのギャンブル熱の引き金が引かれたのだった。ボスの奥さんとは知り合いで、G氏の仲人がボス夫妻であった。今でも年賀状は送っている。

 ある日のことだった。ボス夫婦とG氏が遭遇した。その場所が場外馬券売り場だった。そんなことはG氏はわからず咄嗟にヤバイと思い、G氏は下を向いている。ボスの奥さんが気がついて、微笑んでいた。

 ボスから後日談。もともと、ボスの奥さんにはギャンブルの才能があり(当然、父親譲り)、それが花開いたのだ。ボスよりも稼ぎ(ビギナーズラックだとボスは言う)、大ギャンブル嫌いがどっかに飛んでしまったという。

 こんなことってあるのかとG氏は天井を見上げていた。

では、また・・