ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

整理するにはゴミ箱代わりに小坊を使え! 

片付ける時、小坊を使えよ

 4月になり、担任のセンセイも変わる時は、事前に三学期中の三月には完全にわかる(人事異動絡みだとそれ以上だよ)。小学校のセンセイの教卓はクラスの教室にあるので、この教卓の整理を3月末までしなければならない。センセイはなんだかんだで忙しいので、ネコの手を借りてでも3月末までに自分の教卓、及びその周辺を整理して、何も入っていないきれいな状態に戻さなければならない。そこでネコの手として、小坊たち(男女達)がご指名された。

片付け!開始

 春休みの日。センセイご指名で、昼から登校して、元いた教室へ行った。もう、クラスメートは来ていて、ワタシは最後に来たネコの手であった。片付けをすると、いらないものが出て来る。わら半紙の束、書道の半紙、筆などがいろいろと山となって、ここから、オークションをしようとなった。欲しい人が手をあげて、二人以上に欲しい人が重なった場合はジャンケンで決める。

これはいらないか。持ってけ泥棒!

 オークションが始まる。わら半紙の束、書道の半紙などは簡単にさばけたが、わら半紙にガリ版で印刷された原稿用紙が出てきた。400字詰めではなく、一行あたりの文字数が36字くらいで、一枚あたりの45行くらいと至ってぎっちりと詰め込んだ手作り原稿用紙であった。元々、原稿用紙と睨めっこして書く習慣がないので、小坊達には関心がなく、オークションは成立されず、センセイは焦った。ゴミとして出すには、うるさい教頭の目がある。今みたいに紙は安いものではないので、これはまずい。何とかして、小坊達に引き取らせようと思い、ワタシに的を絞って、説得工作をしたのだ。その年はセンセイの暖かいご指導で文集を発行した。作文が苦手で大嫌いなワタシの文集作品はセンセイが書かれたもののコピー作品だった。この時に使用した原稿用紙がオークションで出てきたものだった。センセイはワタシの両肩を力強く握りしめて、あの文集はこの原稿用紙でできたんだと感動的に訴えたが、ワタシにはあの忌まわしき原稿用紙を思っただけで、センセイの叱咤激励など教育的な配慮なんてまったく考えてもいなかった。

こいつ、しぶといな

 小坊に押しつけなければならないから、鈍感なワタシを洗脳しなければならない。センセイの強引な論理をここぞと言ってワタシの頭に叩き込んできた。ワタシ以外の小坊達はただ佇んでいた。口をあぐりと開けて、ワタシとセンセイを見つめているだけだ。センセイは小坊の心を掴むのは得意である。あっという間に、ワタシは洗脳されて、気づいたら、ゴミの原稿用紙を握りしめていた。

 では、また・・