ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

虚像の政商を読んで思い出した!

現状打破、立ち上がれ!

 抵抗勢力なんて声高に叫んだ頃、会社でもミニ抵抗勢力と非難されていた部長クラスがいた。彼らは毎日、新聞を読んでいるだけで何も仕事をした形跡がなかった。読む新聞は日刊工業新聞、化学工業日報、日経産業新聞、三紙だった。当然、新聞は会社支給で朝は一時間遅く出勤して、定時で上がる。毎週、最低一回は会議があってけど、誰も議事録は取っていない。この会議で何か決まったことはなかった。

われわれは奴らの奴隷ではない

 課長クラスのクチャラー上司は元々声が大きい。この新聞読むだけお偉いさんには面白くなかったのだろう。ここは世の中の流れに沿って恐る恐る叫んでみると意外と社員の反応がいい。そうだ、そうだと同調してくれる。これはひょっとしたらと思ったのだろう。社長を隠れ蓑にして、お偉いさんに仕事をさせようと言いはじめた。社長は社員が一致団結されるのが大嫌いで、社内抗争をしながら、社業がのびていくのが理想としていたので、この仕事をさせよう運動が気に入った。また、クチャラー上司はじしい殺しと言われ、社長も見事に引っ掛かってしまった。

働かざるもの食うべからず

 お偉いさん達は驚いた。新聞を読んでいるだけでお金が貰えるのだから、この地位にしがみつき、徹底的に抵抗する。クチャラー上司はここでお偉いさんを名指しに抵抗勢力と言い放ち、追い出し活動を管理職業務そっちのけで日夜頑張る。寝技の得意なキチャラー上司はここ一番の奮闘で、お偉いさんに仕事させようではなく、会社から出ていけ運動に変わった。そして、お偉いさんは追い出され、クチャラー上司は部長に就任する。

邪魔な奴は社長だあ!

 でも、今度は社長が邪魔になってきた。対立するようになったのだ。社長の追い出し運動に水面下で動いていた。銀行筋、得意先筋などを動かして、社長の地位を揺さぶる。会社はより過激になった社内抗争で社外秘の書類がリークされ、毎日、見知らぬ外部の人達(顧問と称する人々)の出入りがはげしく、毎日会議室では内緒話が多くなる。ある時、顧問を紹介されて、われわれ下っ端社員はともかく最敬礼をする。

 権力志向むき出しのクチャラー上司は社長の椅子を狙い始め、社長vsクチャラー上司の決戦に至った。大義名分などなく、私利私欲の闘いに陥ってしまった。会社は抗争事件で傾き始めるが誰も停められない。どちらかの首を取らないと収まりがつかなくなってしまった。

 結局、会社改革なんて嘘ぱちで権力闘争だった。

そんなことをこの本を読んで思い出した。

では、また・・