ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

クラッシャー上司 を読んで

 クラッシャー上司、日本語で言えば、つぶし屋上司である。この上司はどこの会社にでもいる。仕事はできるが、マネジメント能力はゼロ、自分のことしか見えずに、部下は使い捨て(上司は自覚認識がないから質が悪い)、賞賛は自分だけが浴びたい。人間として、まだ未成熟である(これも自覚意識はないのだ)。

 こんな性格の持ち主が経営者の場合、ワンマン経営で部下に罵声を浴びせながら、オレしか会社は経営できない、とうそぶいているだろう。ブラック企業である。

 課長、部長クラスのクラッシャー上司の場合、上司が異動したら、ほっとする。しかし、転属先でクラッシャー上司は仕事をするぞ、また、左遷先からリターンだと、部下を理不尽にこき使って、部下を容赦なくつぶしているのだ。でも、これだけでは首にはできない。せめて、左遷人事で地方に飛ばすことぐらいだろう。

 クラッシャー上司が経営者の場合は、もうさっさと逃げるしかない。我慢して残っても、無理である。

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 ここで、クラッシャー上司を登場して貰おう。

 この会社はそこそこ中堅企業の位置で頑張っている。只今から、クラッシャー上司(次長)が会議室に部下を呼び出す。会議室は上司の好みの温度になっている。一時間前からなっている。その温度になっていないと、この上司の機嫌の悪さは手がつけられず、エコなんて考えはこの上司の怒りで消されて、総務部長も見て見ぬふりをしていた。

 部下はもう会議室にスタンバイをし、ファイルも持参。ドアが開き、上司はすぐにエアコンのスイッチを確認して、納得する。部下の体は冷え切っていた。

「お待ちどうさま、ちょっと、専務につかまってね」

 とうそぶく。本当はただトイレで専務と連れションをしただけである。

「今、何を取り組んでいるの」

上司は週報を提出させているので、部下の動きは知っているはずだけど、細かいことには気に掛けていないよって演じている。部下はファイルから、書類(企画書)を恐る恐る出す。

 上司、無造作に書類を覗き、

「うーん、これねえ。(書類をいきなり閉じて)これって、どのくらいの時間掛かった」

「えーと、朝からやりましたから、3時間弱くらいですか」

「時間、掛かりすぎる。時間の浪費だ」

「えっ、(驚きながら)」

「時間の使い方知らないのか」

「・・・」

「これは初歩の初歩だよ。君はだいたい知らなさすぎる。いいチャンスだ。ボクと一緒に考えよう」

「そうですか。ありがとうごさいます。では・・」

「今、ここでやるんだよ」

「はい・・」

「(手を叩いて)はい、今から考えよう。何かある。ほら、言って、言って。何を黙っているんだ。ほら、ほら、一緒に考えてやるよ。ほら、ほら、言って」

さあ、始まった。上司のお得意、詰め将棋。絶対、最後まで詰まらせる。

どこにで、こんな上司はいますよねえ!

では、また・・