ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

善と悪 江夏豊ラストメッセージ  を読んで

 この本(善と悪 江夏豊ラストメッセージ)は江夏 豊の自伝インタビューである。この書き手 松永 多佳倫は江夏に対しての思いは激しく、ひたむきで、こんなまでに江夏に惚れ込んでいたから、書けた作品であると思う。第3者的、冷静な目でなく、熱い気持ちで書き上げた作品である。

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 江夏といえば、オールスター9連続三振、日本シリーズ近鉄戦の「江夏の21球」、で有名。輝かしい成績が残し、記憶もある。

 私感にはなるが、1981年 日本シリーズ 第6戦 日本ハム対巨人 に投げた勇士の江夏を後楽園球場で見たことを思い出す。

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 江夏が活躍していた頃のプロ野球選手はテレビ画面で、試合が終わるとまず一服とたばこに火を着ける。ここからコメントが始まっていた。体力維持のための体にいいことはせず、今みたいなばりばりのアスリートではなく、野球だけがうまいという野球選手(決して野球馬鹿と悪口を言っているわけではではない。逆に礼賛しているのだ)で、強面のルックス、フレッシュマンにはほど遠く、大人の渋さが漂う感じ(高級男性化粧品がプンプンする)で、笑い中心のバラエティー番組などより、のど自慢番組系の大地の匂いのした番組に出演がぴったりする。爽やかな汗より、泥臭い球場で根性の汗をかき消す男性化粧品を用いて、発する声は野外練習で鍛えているだみ声、その声は大きい。首、腕にはきんきらの飾りもので身につけている。一目見て、その筋の方と勘違いしてしまう人種である。勿論、例外の選手はいる。その人達はONであった。

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 こういうタイプ選手に該当する人は今、現役選手にはいない。江夏に似たイメージでと言えば過去の選手では、どうだろうか?清原元選手だろう。

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 江夏には華があり、また闇もある。それらを全て含めて、この作品に書かれている。人と接することで化学反応が起こる。この本には出逢いが書かれている。意外と思われる人も書かれている。

 江夏について、私感になるが、江川が沢村賞を逃したときに江夏は異議をとなえ、テレビ画面では、江川は沢村賞を受賞すべきと訴えていた。この時、江夏は 江川くん と呼び捨てせずに言っていたことにワタシは驚いた。江夏は年も上だが、江川より実績、各が違う。だから、上下関係がうるさいプロ野球では 呼び捨ては当たり前と思っていた。でも、この本を読んで、江夏が呼び捨てをしない訳もわかったような気がする。

 当時、スポーツ紙での江夏のコメントで、自分のことを ワシ とよく書かれてあった。(今はどうなっているのか、わからない)。実際、ワシと言っているとまたまたワタシは勘違いをしていた。実際はこの本の通り、ワシ ではない。

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 ラストメッセージと副題で書かれているので、これが最後となってしまうのは惜しい気がしてならない。この本を読み終わると、どこかのテレビ局でインタビュー番組を取り上げて、じっくりと見てみたい気がする。

 最後に、この本は著書欄が二人の連名だった。気になる・・

では、また・・