ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

性悪おんな(お局さま)は吠える。人って弱みを握れば、どうにでもなるわよ!

ワルはなんでもエネルギーに変える

 世の中にはいろいろな人がいる。いるだけで周りの迷惑、被害を与える人は結構、我が者顔で生息している。夏になっても、この暑さだから、大人しくしていると思ったら、大間違い。この暑さのエネルギーを貯めて、自分のパワーに変換をする。

 その力の見せ所として、こんなことがある。

 気にくわない人々を罵倒するが、決して正面切ってはせずに、影になって、力がある役職に立つ人の弱み(女癖、仕事上のミス)につけ込んで、操る。自分の思い通りの環境をつくるのだ。

武州一の性悪おんなの場合

 武州一の性悪おんな、またの名は お局さま、彼女はイライラすることばかり、憂さ晴らしをしなければと他人の悪口を吐き出したいが、相手がいないく、これまたイライラが増してくる。

 ちょうどその時、社内の愛すべきお調子者と呼ばれているM氏がやって来た。お調子者、M氏、近くのコンビニで昼飯用として弁当を買い、席に座って食べようと思っていたのだ。

 弁当の蓋を開けて、箸を入れ、では、一口 と思ったが、待ったがかかった。性悪おんながストップさせたのだ。社内の人事のことで、昼休み、すみません、と低姿勢でM氏の顔色を覗う。M氏は参ったなと心で言うが、まあしょうがない。聞いてやるかと性悪おんなに向かって、にこりと微笑む。

 性悪おんなは しめた、と思い、さあ、始まった。

 A女史からいろいろと社内の噂をその都度、その都度教えて貰っているんですけど、A女史、この頃、仲間外れにされて、助けてくださいと頼まれて、どうしたらいいのかと思って・・。(武州一は悩み多き乙女を演じている。自分でも役に酔ってしまった。)

 お腹が空くと人は不機嫌になる。M氏でも人の子である。つい、

 A女史ですか。この手の噂話は無責任なものですよ。そんな噂をする人って口が軽いのでしょう。だから、疎まれるじゃないですか。まあ、身から出た錆ですよ。そのままにしていたら、いいんじゃないですか 

 と些か投げやり気味で答えてしまった。オレは飯を食いたいんだよ。これは本音。でも、言えない。

 性悪おんなはこんな答えを聞かされるとはと顔がにわかに曇始め、それから真っ赤な顔に変わる。そして、

 ワタシにだけ、わざわざ教えてくれる大切な人ですよ。なんですか、そんな云い方

と啖呵を切った。

 M氏が驚く。ここで進路変更。

 なんて言う考えもありますけど、大切な人ですから、これはきっちり守ってあげないと・・

 性悪おんなはわが意を得たと今までの怒りはすっかり隠れてしまった。

 そうでしょう、そうでしょう と頷いて、自分の席に戻っていった。

 M氏はほっとした。なぜM氏はあんなことを言ってしまったのか。A女史の放送塔には一度ひどい目にあった。どこから聞いてきたか定かではないが、M氏は週末、酒浸りの生活を送り、もう少しで病院行きだとA女史が社内で言いふらされた。確かに酒は好きだが、そこまでではない。接待費を請求するときに上司の厳しいチェックがひどくなってしまった。だから、A女史にはいい印象がなかったのだ。

 M氏から支援をしなければならない、と性悪おんなにとって都合のいいアドバイスを受けたので、仲間はずれをした社員を即刻、配置転換をしなければと正義感たっぷりに人事部長に訴えた。人事部長も弱み(女癖)を握られていたので、しょうがないと人事異動はすぐに実行された。

 性悪おんなにM氏の大切な助言を尊重したのよ とこれまた言いふらされ、M氏の株は大暴落。M氏は社内において、よりお調子者にならざる得なくなってしまった。

では、また・・