ゆでカエル世代の日記

1957~66年の間に生まれた世代です。

やりたいことは二度寝だけ  津村記久子 著  講談社文庫 を読んで

 この本を読み終えたら、理由がわからないけど、何かほっとした気分になり、それから間もなく軽ーい、軽ーい高揚感が頭の中からじわりじわりと流れてきた。

 

 この世の中、不安なことばかり。テレビを見れば、老後、お金、もろもろ。日常生活が明日も必ず来るとは思えなくなってしまい、どうなるの?と、?、?だらけの不安に満ち満ちた世の中になってしまった。

 日々の出来事を丹念にこつこつとひたむきに生きていくしかないのかな、なんて悟りを勝手に開いたよう思っているけど、根拠のない自信なんだよね。

            ☆             ☆

 一冊の本によって、オーバーに言えば人生が変わるってワタシには正直言って、であったことはなかったなあ。実際、そんな本に出会ったら、僥倖だと思う。出会わないことは不幸とは思いたくないとやせ我慢かもしれない。

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 言っていることがおかしくなるけど(頭が混乱しているかもしれない。もともと、思考が論理的ではなく、めちゃくちゃな頭脳なのだ)、本を読み終わって、何か変化が生じたことに出会うことには憧れている。なかなか、そんな本は見当たらない。でも、年を取って感受性がガキの頃のように豊かになってきたのだろうか。本を読んで、心が揺さぶれることって多くなってきたような気がしてならない。サラリーマン生活が長いといろいろと感度が鈍くなってきたのかもしれない。今は無職です。また、周りを眺めることができなくなったかもしれない。視野狭窄になってしまったのだろう。

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 この本は片意地を張らずに書かれている文章で大変読みやすく、吸収しやすい。内容を咀嚼して、うん、そうなんだと共感を得やすい。万々歳の話で、小説もいいけれどエッセイもこれまた結構って思った。

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 年を取ってからの読書って、楽ではない。トーチャンも老眼鏡越しでイッキ読みができなくなってしまうと嘆いていた。本当にその通りで、老人力が勝ってしまい、本を小一時間集中して読むと、目がショボショボする。本を読むって体力勝負になってくるのだ。何かいい方法はないかと考えている。

 イッキ読みはもう諦めて、ちょこちょこ読みをするしかないと諦めている。でも、翻訳ものは登場人物がなかなか覚えられなくて、小休止するたび、もう忘れてしまうのだ。いちいち、メモをして、人物表にするなんて芸当はないので、だから翻訳ものは敬遠してしまう。

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 ワタシは寝る前に読むのが一番大好きで、若いころは本が面白くなって、目が冴えてしまうなんてことがあったが、ジジイだと睡魔が絶対勝るので、寝られる。この本は昼間の時間でコツコツと読んでいた。

 この本を読んで、こんなことを漠然と思った。

 では、また・・